大人には途中までしか聞こえないので、騙されたと思って試してください。
(注意)音が出ます。高音なので不快に感じる場合があります。
§解説編
齢を重ねるとともに高音が聞こえなくなります。若者には、その音が煩く不快に聞こえます。
イギリスでは、その仕組みが、生活の中で活用されているそうです。
・大人 - 不快な高音を発生させて、広場や店先に若者が群れるのを防ぐ、若者避け装置"Mosquito"を製作。
・若者 - その技術を応用して、大人には聞こえない着信音を作成。授業中でもOK。
●The sound that repels troublemakers - BBC
実際に"Mosquito"を設置したWyvern劇場広場で録音したMP3があります(一番下の方)。街の雑踏、車、笑い声、金属がぶつかる音は、環境音です。
ちなみに、虫のブンブンという音から"Mosquito"と銘銘されたそうです。
このBBCのサンプルMP3を調べてみると、使われている周波数は14KHz周辺で、その音が聞こえるかの境が概ね25歳とのことです。
上のカラーのグラフは、横軸:時間[s]、縦軸:周波数[KHz]、色が音のレベルの強さ(弱:黒→紫→青→白:強)を表しています。
下のグラフは、横軸:周波数[KHz]、縦軸:音のレベルを表しています。カンカンという音が出ている12.5秒あたりと、なんでもないあたりと、4点ピックアップしてあります。
●Teenager repellent "Mosquito" turned into ringtone - ringtonia.com
要約すると「若者避けモスキートが、着信音になったよ。 モスキートって超音波発生装置覚えてる?イギリスの商店主は、店の前にたむろする若者を追っ払うためにモスキートを導入してるんだ。 そしたら、 テクノ通の生徒がその超音波(20歳以下にしか聞こえない)を録音して、携帯電話に入れて、授業中に先生に悟られることなく、着信やメール受信をしてるんだ。」ということらしいです。
そんなニュースにインスパイヤされ新たなオリジナリティを加えたのが、この聴力テスト・フラッシュです。前後の周波数で試して、聞こえる・聞こえないの境界をお楽しみいただけます。
§本当に音鳴ってるの?
MP3形式などでダウンロードできるものならお使いのメディアプレイヤーで、解説編のようなレベルメータ(スペクトルメータ)が表示できると思います。
ここでは、それ以外の形式の音の確認方法をご紹介します。Windowsマシンから出力される音ならば、録音して確かめられます。
(1)録音コントロールで、ステレオMixを選択してください。必要に応じて、ボリュームも調節。
これだけで、マイクから録音するように、PCから出力される音が録音できます。
※音声チャット、IP電話に影響しますので、実験後は忘れずに元に戻してくださいね。
(2) サウンド編集ソフトを用意→ベクター
本当に音が鳴っているかを確認するだけなら、サウンドレコーダでもOKです。
録音●を開始し、実験対象の動画やFlashなどを再生します。
(3) 録音停止■。スペクトルメータがあれば、目視で確認できます。
サウンドレコーダの場合は、[再生速度を下げる]をお使いください。
再生速度が半分になりますので、周波数も半分です。例えば14KHzの音は、7KHzで再生されます。
※実際に確認してみると、ビデオ投稿サイトなどにあるモスキート・サウンドの一部は、高音域の音が出ていないものも在ります(^-^;
聞こえないデータを省くなどのファイルサイズ削減の目的で、再圧縮をかけているためです。
※また、ノートパソコンの内臓スピーカ、ローエンド向けのイヤホンの場合も、音が出ていない場合があります。
§○○KHzまでしか聞こえないんだけど・・・
加齢に伴って高音域が聞こえにくくなるそうです。
視力と同じで、聴力にも個人差があります。
あまり気にしないで下さい。
生のWAVEファイルは、こちらにあります。