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【富山冤罪事件】誤認逮捕で服役した男性見つかる

最近、切ないと感じたニュースなんですが、・・・ご存知でしょうか?

◆事件の経緯
2002年1月~3月 富山県で発生した強姦と強姦未遂事件で、男性(39)が誤認逮捕
2002年11月 富山地裁で懲役3年の実験判決
2005年1月 2年1カ月間服役し、仮出所
2006年1月 鳥取県警に強制猥褻容疑で逮捕された容疑者(51)の余罪と判明→真犯人逮捕

◆冤罪発覚後
1月17日 県警幹部が謝罪のため親類宅を訪問
     →今年に入り所在が分からなくなっていることが判明した
1月19日 県警が誤認逮捕を発表
1月23日 男性と連絡が取れる

19日時点の報道で、今年に入り所在が分からなくなっている-というので最悪の事態を想像してしまうと切なかったんですが、23日に男性が見つかったとか。


県警は19日に誤認逮捕を発表後、男性の所在を捜していたが、23日になって男性の知人を介して初めて連絡が取れたという。県警によると、男性を富山市の県警本部に呼び、約1時間にわたって事情を説明して謝罪した。」(読売新聞 24日)

ただ、この事件は、・・・冤罪に至ったエピソードも、ちょっと酷いです。

◆冤罪発表時の県警のコメント
当時の捜査について県警は、事件現場の足跡のサイズが男性と違っていたことや、自宅電話の通話記録などからアリバイが成立したことなどを挙げ「供述の信用性の吟味に欠け、裏付け捜査が不十分だった」と認めた。しかし、捜査方法は「適正だったとした。
 記者会見で小林勉県警刑事部長は「男性に心からおわび申し上げたい。再発防止に努めたい」と語った。佐野仁志富山地検次席検事も「男性をはじめ家族、被害者などに多大な迷惑をおかけし、心からおわびします」とコメント。今後、男性の再審請求をし、無罪を論告求刑する方針。
」(毎日新聞 19日)

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◆男性の兄 のコメント
兄の話では、男性は任意の調べを受けていたころ、家族に泣きながら「やっていない」と言っていた。兄は県警に「帰してくれ」と求めたが、「証拠があるから」と拒否されたという。兄は「いまになって客観的な証拠がないとはどういうことか」と批判した
県警は19日、男性宅からの電話の発信時刻と犯行時刻が近く犯行が物理的に不可能だとわかったことなどから、男性を無実と判断したと説明した。だが、実際には取り調べ中にアリバイが成立する可能性に気付きながらも「偽装だろう」と思い込み、裏付け捜査をしなかったという。
また県警が男性宅を家宅捜索した際、現場で見つかった靴跡と同じサイズの靴を見つけられなかったのに、「捨てたに違いない」と疑問を持たなかったこともわかった。
」(朝日新聞 21日)

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◆新たに判明しまくり (富山県警のウソ????)
犯行現場から採取された足跡の大きさが約二八センチだったのに対し、男性が普段履いていた靴のサイズは二四・五センチだったことが二十二日、分かった。県警はこの違いを認識していたが詰めの捜査を行わずに送検し、事件を担当した検察官は違いに気付かないまま起訴していた。...また、男性は容疑を認めたことなどから逮捕されたが、送検時の検察官による弁解録取と、その後の裁判官による拘置質問で容疑を否認していたことが新たに判明した」(北日本新聞 23日)

ここまでくると・・・最近流行のキーワード「捏造」と言われても仕方がないような・・・


◆詳しいサイト…続報を順次追っていて分かりやすいです
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