金曜のレイトから今日にかけて映画見てきました。3本。
だんだん日記も飽きてきましたので、今回は映画レビューでも書いてみます。
(1)あなたを忘れない
(2)硫黄島からの手紙
(3)幸せのちから
※ネタバレを含んでいます※
1本目、「あなたを忘れない」
天皇・皇后両陛下もご覧になり(政治利用だという批判もあるようですが)、メディアで何度か取り上げられているのに、レビューサイトで酷評されている作品なので、ちょっと怖いもの見たさもあり、見てきました。
う~ん・・・たしかに酷いかもしれない・・・・(^^;)
まず、登場する日本人が物凄い嫌韓ばかり。
主人公の韓国人留学生・李さんが交通事故に遭うシーンがあるんですが、韓国人と分かると誰も助けない・・・「これ日本か?!」と思うようなシーンがありました。
映画の基本情報として「2001年1月、JR新大久保駅で~」という触れ込みで紹介されているので、ノンフィクションっぽいのですが、李さんの彼女は日本人という設定になっていますが、実際には韓国人の彼女が居たらしいです。
周りの日本人は嫌韓だし、・・・何がしたかったのでしょうか? 韓国製作の映画で反日色が出ているというのなら分からなくもないのですが・・・。
いっその事、全部フィクションにした方が良かったのではないかと思います。
新大久保の事件を中心に李さんの生前の生活を振り返る・・・だけでなく、先の大戦の時代の事実かどうか意見の分かれる強制連行の内容まで態々盛り込んで・・・・もう何の映画なんだか。
李さんの名前を出すのであれば、ノンフィクションとして忠実に表現するとか、登場する日本人像も普通の人にするとか、できなかったんですかね。咄嗟の勇気ある行動は、それはそれで語るべきだと思うのですが、無理やり日韓問題と結び付けて政治利用されているようで・・・亡くなられた李さんがかわいそうにも思えてきます。
一緒に亡くなられた日本人カメラマンの関根さんが忘れられていることは、遺族の要望という噂があるので、お名前だけで割愛します(話すら聞いていないという噂もありますけど)。
お勧め度:0点(5点満点)
=====
2本目、「硫黄島からの手紙」
クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作で、先に公開されたアメリカの視点から描かれた「親父たちの星条旗」に続く作品で、こちらは日本人の視点。
外国人監督によって撮影された日本人からみた戦争映画ということで、注目されているみたいですので、今更ですが見てきました。
恥ずかしながら、この映画を見るまで、硫黄島も栗林中将のこともよく知りませんでした。
舞台は小笠原諸島にある硫黄島、時代は太平洋戦争末期。硫黄島が日本本土とグアム島の中間に位置するため、米軍の日本本土への攻撃を防ぐための要所とされたそうです。圧倒的不利な情勢で、生きて帰ることはないと覚悟を決めて36日間も死守した史実に基づいています。
2万人の尊い犠牲、36日にも及ぶ極限状態、戦争の虚しさや悲惨さを考えさせられる映画です。
※ネタバレ注意※
物語は現代の史跡調査かなにかで硫黄島の洞窟から当時兵隊が埋めた大量の手紙が発掘され、戦中の回想へ。どこまでが史実か分かりませんが、硫黄島を一日でも長く防衛することは、本土に居る家族が一日でも長く生き残ることになる、当時は潔いとされた玉砕を禁じ最後の一兵になっても戦う、という栗林中将の言葉に熱いものを感じました。
家族に残した手紙から垣間見える栗林閣下は、普通の優しい父親。閣下はアメリカ留学経験もあり、アメリカ軍人と楽しく語らう回想シーンもあり、複雑な胸中が描かれています。
陣地が徐々に奪われて指揮系統が絶たれるにつれて日本軍が混乱していく様子、追い詰められた部隊が禁じられた集団自決をするシーン、ただただ恐ろしいばかり。
胸中計り知れない戦時中の実在人物である総指揮官・栗林中将を見事に演じた渡辺謙さんは名俳優です。口には出せないが生きて帰りたいと考える兵士を演じた二宮和也さんも良い味を出しています。そして、最期は潔い自決をと考える厳格な軍人で栗林中将とは考え方が相反する伊藤中尉を演じた中村獅童さんの名演が、栗林中将を引き立たせていました。
映画館には、ご高齢の方もちらほらと見受けられましたが、世代を越えて鑑賞できる映画だと思います。
お勧め度:5点(5点満点)
=====
3本目、「幸せのちから」
これも実話に基づいているそうです。ウイル・スミス父子競演作ということでも話題みたいです。
売れない骨密度測定器(?)のセールスマンから、高給取りの株のブローカーへと転進するサクセスストーリー。
※ネタバレ注意※
セールスが上手くいかず、家賃や税金は滞納。株のブローカーへの転職を口にするも、妻には愛想をつかされて出て行かれる始末。必至にブローカー養成プログラムへの参加にこぎつけるも無給のため、セールスと併行する生活。家賃や税金の滞納で部屋から追い出され、遂には地下鉄駅や教会でホームレス生活に落ちぶれるが、それでも耐えてプローカーに成り上がるという物語。素直に見ればよい作品だと思います。
ただ、一回電話して偉いひととアポが取れたり、養成期間中には医療器具が売れ出したりと、ホームレス生活になってからの苦労があまり描かれていないような気がしました。結果的には成功しますが、そもそも父親の都合に振り回される子供がちょっと可愛そうな気もして、母親に引き取られた方が幸せだったのではという考えに至ってしまうと、微妙な感じもします(^^;)
ちょっと厳しいかもしれませんが
お勧め度:3.5点(5点満点)
=====
見終わった感想:
連続して映画館で映画を見ると頭が痛くなります(^^;)